人材不足の業界と言えば医療業界があげられるが、医療業界以外にも、人材不足で悩まされている業界が存在する。
1つ目は、建設業界である。建設業界の人材不足の原因は、若手人材の他業界への流出と労働者の高齢化と考えられている。建設業界は職人気質な人が多く、若手の育て方が他業界よりも厳しくなりがちである。そうした理由から、建設業界を離れる若手人材が後を絶たず、後継が育たないという問題が発生しているのである。
2つ目は、飲食業界である。飲食業界の人材不足の理由は、離職率が高いからである。人件費を抑えるために、低賃金で人材を雇用するため、人材の入れ替わりが激しく定着しないのである。こうした雇用の不安定さから、開業から数年で閉店する店も多く、これは都心に向かうほど高くなる傾向がある。
3つ目は、運送業界・流通業界である。ネットショッピングが普及したことにより、需要が急増している運送・流通業界だが、深刻な人材不足に悩まされている。両業界の人材不足の理由は、低賃金や長時間労働があげられる。特に、運転手の長時間労働に関しては、社会問題として取り上げられ、その過酷さが周知の事実となってしまった。これから人材を確保するためには、賃金の引き上げや労働環境の整備をしっかりと行う必要があるだろう。
そして4つ目はIT業界である。人気の業界であるIT業界ですが、IT技術の進化が加速化している現代社会においては、その需要と人材の供給が追い付いていない状態に陥っている。今後はより高度な知識を持った技術者が求められるようになるため、そのレベルについていけない技術者が発生することも懸念されている。